とある旅人の人生の軌跡

なんか色々な私生活書いてます

桁下1.5mの門をくぐって

どうも、ちーです。

いつも通り乱文になるとは思うんですが、Twitterに書くには140字じゃ絶対まとめられないものを見てきたのでブログで備忘録も兼ねて書いていきます。

 

大阪に行くきっかけ

そもそも今回大阪に行くことになったきっかけは、友達がゴルフの大会に出るとのことで面白そうだしキャディーやりに来てくれないか、みたいなノリでした。

ゴルフに誘ってくれた人はスタバで働いてきた時の友達で、ノリと勢いでとんでもないことをぶっ込んでくるんですね。

とはいえ、久しぶりに顔も見たいしそんだけ張り切ってるならまあと、ゴルフ大会に出る2人のキャディーをしに大阪に行くことになりました。

ぶっちゃけこの時は、「正直、行きたくないなあ…行ったら絶対後悔するなあ…」ってめっちゃ後ろ向きでした。

この旅で見るものが、今まで生きてきた人生で多分TOP10に入るであろう衝撃な景色であることを知らずに…。

 

散歩の前哨戦@アメリカ村とグリ下界隈

今回の旅行で一緒に行く友達が、先のような友達だったこともあって一日だったら全然大丈夫だったけれど、流石に3泊も一緒に寝食を共にするとこっちの身がもたないし、100%喧嘩する気がしたので2泊目と3泊目は友達の家ではなく別でホテルを取ることに。

 

初日は、夜着だったこともあったのでお酒を大量に買い込み朝の6時まで宴会。

久しぶりの再会ということでいろんな話に花を咲かせました。

その中で、「3日目の夜に俺たち飛田新地に行くんやけど〇〇も来ない?」とお誘いがありました。

 

飛田新地

 

正直名前は聞いたことあるし、撮影禁止、日本最後の遊郭と呼ばれたことくらいは知ってる程度の知名。

でもまあまあな回数大阪に行ってるとはいえ、実際に探訪したことは一度もなかったのです。

ただ、3日目の夜は別のものを見に行きたかったので個人行動をすることに。

 

2日目と3日目のゴルフは楽しかったんですが、この辺は多分話してもしょうがないので

ショートコースの池越え90ヤードと108ヤードをドライバーでぶっ放したことだけ報告して割愛します。

 

3日目の夜、一番見に行きたかったものは「グリ下界隈」。

最近巷を騒がせている若者集団というのが適切なんだろうか。

ちょっと前に、歌舞伎町を散歩して「トー横界隈」を観測してきたので、西のグリ下界隈はどんなもんじゃろと思って見に行くだけ見に行きました。

この界隈をきちんと説明するのであれば、恐らく中学生〜22歳くらいまでの若い子達が、お酒なりエナドリなり飲んで各々おおよそ地雷やモノトーンコーデに身を包んでたむろしている界隈のことです。

Twitterとかで調べると、トー横・グリ下に行きたい!と言っている人や、逆にはた迷惑とその近辺を活動領域にしている住人か煙たがられている集団なので、賛否両論あるならと思って行きました。

ちなみに、さっきから出てきているトー横は新宿歌舞伎町のTOHOシネマの謎にでっかい広場のこと、グリ下は大阪のグリコネオンサインのある戎橋の下のことを指します。

あとついでに大阪の原宿っぽいアメリカ村もついでに散策することに。

 

心斎橋駅を降りて少し歩くと、アメリカ村っぽい領域に入りました。

昼間のアメリカ村は、ちょっと治安は悪いけどまあ全然楽しめるよね〜くらいのゆるふわ感なのに、夜になると一転ちょっと怖い感じの街に。

三角公園にスケボー乗ってる若者、いかにもギャル系の色々ゆるそうな女の子、なんかよくわからんフード被った黒人のおにーちゃん、タトゥーごんごんに入った人。

うーん、よくわかんないけどとりあえず治安は普通に悪そうだぞ〜くらいのテンションで見れました。

女の子一人で歩くのはややしんどいけど、全然男一人でもまあまあ歩けるなあという印象でした。

アメリカ村を抜けてグリ下界隈のある道頓堀に向けて方向を変えて歩いている途中、数軒のラブホとピンサロを発見。あと黒服。

うーん、デリヘルとか呼んだりとか三角公園近辺でナンパした女の子を連れ込むならこの辺は需要あるのかなとか思ってスルー。

人通りはなかったけれど、別に刺されそうな感じもなかったので多分歩けます。

 

さて、問題のグリ下界隈。

心斎橋筋のドンキの横の橋から下に降りていく階段を発見したので、グリ下界隈のいる岸と対岸をゆっくりと歩く。

遠目で見た感じ、岸辺に20人〜30人くらいでたむろして馬鹿騒ぎしている若い男女の界隈といったところでした。

あの狭い空間なのに、謎にチェアーを持ってきてくつろいでる女の子や明らかに似合わない派手髪の人とかがいるのを見て「ああ、これは嫌いになる人も多いだろうなあ…」と思いながら上に上がりました。

ぶっちゃけ、大したことはなさそうで喧嘩に巻き込まれそうになったら道頓堀に投げ込んで逃げるくらいのパワーがあれば全然どうにかなりそうなくらいの人が集まってました。

戎橋まで上がると、ナンパ師っぽい男の人の手段が、色々ゆるそうな女の子を目掛けて次々声をかけていくのを発見。

あんまりこういうことを言うのはアレだけれど、チャラい空気感は出せているけど歯が謎に黒いし、まず清潔感からなんとかしてからナンパ出直してこいって言いたくなるような風貌の人ばかりでした。

いや、あれついていく女の子非常に申し訳ないけれど「寂しいから仕方なく」とか「可愛いとか言われたことないから」とか気持ちは分からなくないけど、流石にもうちょっと相手選ぼう???せめてTinderあたりでやっとけばもうちょいいい人見つかるからってめっちゃ言いたいです。

ある意味期待通りの光景を見て、この日は終了。

 

散歩の本番@西成と飛田新地

〜西成編〜

4日目。元々キャディーをする予定で大阪にきた自分だったけど、前日の夜に突然LINEが入って「ごめん、明日の試合キャディーつけられんくなった…。直近でキャディーをやっていた人が重傷になったらしく、運営が…。」と連絡をくれた。

いやキャディーやってて重傷ってどんな事故だよ、雷に打たれたかカートに轢かれて骨折したかゴルフショットの近くにいてアイアンが顔面に直撃して骨折したか、とにかくゴルフ場で重傷を負うのってかなり難易度高いと思うけど、そういう理由で突然キャディーができなくなった。

ともすれば、暇になってしまう…。

 

…。

 

歩いてみるか。飛田新地

 

こうして始まりを迎えました。飛田新地の散策。

治安が悪いで一度は聞いたことがあるであろう西成。

そのど真ん中に位置する風俗街が飛田新地

一抹の不安と緊張を胸に難波へと向かいました。

あまりメジャーなルートではないけれど、難波から南海を使って萩ノ茶屋駅で下車。

駅で降りた人間はほんの数人だし、一部の各駅停車しか止まらないこともあって駅舎はあまりにお粗末。

さながら昭和の駅舎といったところで石畳っぽくなっているコンクリートの地面とボロボロの屋根といったところでした。

その横を、「なんでそんなボロい駅舎にいるんだい」と嘲笑うかのように比較的新しい車両の特急サザンが通過していく。

大阪の一応市内近郊だと言うのに15分に1回しか電車が来ない駅の改札を出る。

ここが西成か。と言うのを肌で一発で感じました。

 

よく聞く西成の像として、ホームレスがいっぱいいるみたいな話が出てきますが結構マジです。

なんかすごく久しぶりに、「あー、ここで物盗られても警察来ないし文句言えないなー」って思える感覚でした。

最大限警戒しながらgoogle mapを開き方向を確認。

駅出てすぐ右にあるアーケード街に入りました。

 

道ゆく人に若い人の影はなく、まあまあ清潔な格好をして行った自分は完璧に浮いてました。

いるのは50歳を超えたであろうおじさん、おじいちゃん、おばさん、おばあちゃんホームレス。

日銭を稼ぐために、アルミ缶をゴミ箱から漁りながら死んだ目をしてゴミ漁りをしている人。

ものすごい独り言を言いながら歩いている人。

ただ、周りのものには一切の興味を示さず、歩いている人が多い印象でした。

 

多分シャッター通りでないアーケード街で、こんなに街が「死んでいる空気感」を醸し出している場所って他にないなって思います。

 

人間生活に行き詰まり、それを打開する方策も思いつかず流れ着いた人

借金から逃れてやってきた人

犯罪に手を染めて逃げた人

 

直接西成の人間に話を聞いたわけではないから分からないけれど、多分色んな背景を持った人が最後に行き着くのはここなのかなって思いました。

とにかく海外とかのスラム街と比べると治安がいい日本の中ではヤバ目の地域という印象がすごかったです。

 

ついでにパチンコ屋にも入ってみました。

こう言うのも難だとは思いますが、多くのお金がない人の娯楽といえばパチンコという印象だったので見にいくことに。

ホームレスとかめっちゃいそうという偏見を持っていたので、匂い大丈夫かなとか思ってたんですけど実際そんなことはなく。

ただ、やっているお客さんの層としては、なんか東京とかのパチンコにいるヤバい人を集めたらここになったみたいな感じでした。

みんなある程度静かにプレイしていたけれど、風貌をみる感じではサラリーマンみたいな人は一人もおらず、今まですれ違ってきたホームレスの人がずらりと、死んだ目をして画面を見つめレバーを握っている。

そういう風貌じゃない人も、失礼ながら障害者年金か生活保護を受給しているんだろうくらいの感じで、なんか今まで見たパチンコ屋の中で一番希望がないパチンコ屋に見えました。

空き缶を集めて1kg100円にして、その貯めたお金が虚しく機械に吸い込まれていくのを見ていると流石にしんどくなりました。

時給1000円なんて東京や神奈川で1時間アルバイトすれば稼げるんでしょうけど、缶を集めて1000円なんてナワバリ争いとかが激しい地域で稼ぐのは至難の技でしょうし、もっとその1000円の価値は大きいはずなのに消えていくのはあまりも悲惨でした。

冗談抜きでホームレスの人が誘拐されてもあそこは誰も気付かれず、そのまま日常が回っていくんだろうなという冷たさを感じました。

 

飛田新地編〜

ちょっと飛田編から先は冷静に話せって方が無理なんで文体崩壊するの許してください。

 

そんなアーケード街をくぐり続けていると五竜神結界なるものを発見。

結界って本当にこの世に存在したのか…。と思いを馳せているとそこには写真で見たことがある光景が。

どこかのロシア人が撮影したおかげで出回っている飛田新地の画像そのままの姿で正直すごく驚きました。

昭和初期〜中期くらいに建てられたのであろう古民家にただ黒字でお店の名前が書かれた白地の看板が2階から飛び出して標識のようになっているものがずらりと通りに並ぶ光景。

ネオンサインやカラフルな看板なんてものは皆無でそこにあったのは、無機質な寂寞な空間が広がっていました。

一歩一歩噛み締めるように、その通りを歩み進めて横を見渡しても別に特にお店は空いていない様子。

コロナでどこもやっていなかったのか、はたまたまだそういう時間じゃなかったからなのか。

これは来る時間をミスったかなあと思って俯いて顔を上げて見た交差点の先にとんでもない光景を見た。

多分4000円くらいの白い座椅子に腰掛け手招きする美女と横に座るおばあさん。

正直、それを見た瞬間本当に目を疑った。

 

まず、女性のルックスのレベルが冗談抜きでおかしい。

AV女優で深田えいみっていると思うけど、まんまそれ。

自分が知る限りで生で見たあれだけ艶がある女性というのは多分両手で数えるくらいしかないだろうけど、そんなのが一発目からいました。

しかもそんな人が商売とはいえ、こっちにめっちゃ笑顔で手を振っている。

格好は下着姿で。

 

飛田新地の遊び方とか建物の構造とかを知らない人とか向けに話すと、

飛田新地はあくまで「料亭」の街であって「風俗街」ではないとされている。

1階は完全に門戸が開かれており、そこに女の子と呼び込みのおばあちゃんなりおばさんが座って男の人が来ると勧誘が始まる。

勧誘していい範囲は店の前だけ。

客が来るのは大方鏡で通りの左右をおばちゃんが監視しているので、大体前を通る頃には気付かれておばちゃんに声をかけられる。

そして、呼び込みに応じると2階に通されたまたまそこのウェイターさんと営業中に色恋しちゃいましたという体で男女の営みを行う。流石にゴムありで。

一応飲食店と言っている手前、お菓子が供されるがその時に大方ペロペロキャンディーが配られる。

時間内に行為を終えてお店を出てキャンディーを咥えているのは行為が終わっていますの暗喩で、それ以降はおばちゃんから声をかけられることはない。

という仕組みである。

ちなみに平均相場として20分16000円。60分41000円。

金銭感覚とか現実かどうか分からないとか、そんなのはともかくとしてとにかく色々ぶっ壊れた普通に生きていたら「ありえない」が広がっている場所。

それが飛田新地だ。

 

話を戻します。

「おにーさん、どうだい遊んで行かないかい?いい子だよ〜」

と呼び込みのおばあさんの売り込みが俺を見つけるなり始まる。

なんかあまりにも知っている常識から離れすぎて、脳がその瞬間だけ理解を拒否しているのを感じた。

というか状況を飲み込めなかった。

「あ、とりあえず今のところは大丈夫です〜」

とそそくさと退散。

 

多分、普通に性欲が爆発して本当にどうでもよかったら余裕で入ってたと思う。

女性が座っている椅子はどう考えてもただの座椅子なのに、その座椅子でさえ玉座に見える破壊力は本当に末恐ろしいと思う。

その店を後にして、しばらく通りを歩いていると空席な料亭がちらほら。

休憩中なのか、それとも接客中なのか。

大方接客中だと思うが、それにしても14時にこの空席とは恐ろしい…。飛田新地…。

 

そんなことを考えていると

「ねーねー、おにーさん遊んでいかへんー?」

すごい若い人の声が聞こえる。

声の方向を向くと、肝心の売り子の娘が声をかけてきてくれた。

横におばちゃんがいるのに、話しかけてきて一番最初に思ったのは

 

そっちが話すんかい

 

だった。

ただ、もう顔はばっちり。

上原亜衣みたいな人から声をかけられて、正直内心ドキッとした。

見学の手前あれだけど、声をかけられたことそのものは嬉しくもあった。

「いやー、とりあえず今のところはええんです〜」

ととりあえずその場をやり過ごす。

 

後ろから自分のことをポジティブな印象で見ていたみたいな感じのことを言っている声が2軒ほど進んでから話し声くらいの大きさで聞こえたけど、聞かなかったことにしよう。

マジでこの街は色んな意味で心臓に悪い。

 

そして休まるところを知らない。

常におばちゃんと売り子の娘さんにナンパされている感じ。

しかも見るたびに、いやマジで綺麗やんな…っていう人ばかりだからびっくりする。

断るのもすごく申し訳ないけど、今回飛田に来たのは別に社会科見学だったから他の機会があったらまた来たいって心の中で思いながら丁重にお断りしていった。

 

1本通りをやり過ごすと、たこ焼き屋さんがあった。

こんなところにたこ焼き屋が!?とも思ったけど、ぶっちゃけこんなところだからこそたこ焼き屋があってくれてよかったって心底思う。

正直、そこだけなんか現実世界である感覚というか、今ここが間違いなく現世であることを教えてくれる唯一の安息の場所だった。

そんな安全地帯を離れ、これ以上いたら多分身が持たんと思い、別の通りを歩いていると

「おにーさんおにーさん遊んでいかない?」

とおばちゃんの声がいつも通り聞こえてくるので、笑顔で

「いや、大丈夫でs…」

いやー…まじか…。割とタイプな子がおるんやけど…。

「ねえねえ、お兄さん遊ぼうよ〜」

やめてくれ〜〜〜〜〜〜、誘惑するな〜〜〜

 

話してみたい気持ちもあったけど、ここで遊んだら何か色々終わる気がしたから必死に気持ちに逆らう。

「いや、また今度来るんで〜」

そう言ってその場をそそくさと立ち去っていこうとした。

後ろからおばちゃんが

「え〜、せっかくだから話していってよ〜」

というけど、笑顔で手を振って帰っていこうと数軒先まで歩いていたら

先程の娘さんの声で

「帰ってくるの、待っとるからね〜〜〜」

って最後にめっちゃ大きい声で姿が見えないのに言ってくれた。

 

素直に嬉しいけど、それは店の前を越えた客引きに当たる気がするし、

色々今後この街のルールもあるだろうから、どうかこの娘さんが今回のことで怒られませんようにと願いながらそそくさと飛田新地を後にした。

 

本当は妖怪通り2本、青春通り1本、メイン通り1本全部歩くつもりだったけれど、

心が痛くなって結局2本しか歩けなかった。

出てから調べたけど、どうやら歩いたのは青春通りとメイン通りで妖怪通りは歩けなかったようだ。

なかなかすごい名称の付け方だけれど、妖怪はテク重視、メインは美人系、青春は若い系と一応ある程度の差別化はされているようだが、しかしそれでもネーミングセンス、と思った。

 

飛田を後にして

飛田新地を飛び出して元の結界のあった場所に帰ってきた。

さながら魔法を使ってクエストから帰ってきた気分だった。

さっきまで、少し怖かった商店街が適度な無関心を自分に向けてきていて、直前までの出来事を夢のように感じさせてくれた。

むしろその方がありがたい。

いつものように、空き缶をガラガラ引いて歩くホームレスのおじいちゃんを見て、ああ帰ってきたんだなと感じさせられた。

しばらくアーケードを歩き、よく素性の分からない人の合間を縫って桁下1.5mの阪堺線の高架橋を潜る。

潜っている途中に阪堺線が頭上を通り、何かの禊をしてくれた気がした。

それまでの世界から切り離して元の世界に戻してくれる魔法のように、高架橋を抜けた。

高架橋の先をほんの10mも行くと御堂筋線の動物園前駅が見えた。

皮肉なことにそこの通りから見える難波の大きいビル達がさっきまでいた場所の異質さをより鮮明に自分に感じさせてくれた。

あそこに女性が立ち入るのを是としない風潮、写真を撮ってはいけないなど結構色々な決まりがある飛田新地だけど、行ってみるとなんとなくその理由を感じた。

 

今のご時世、風俗に行くとなったらネットやパネルに加工された女の子が写っていてそこから選択をする。

実際に選択をしても写真と違ったなんて話はよくある話だ。

でも、飛田新地は違う。

 

 

無機質なものではなくて、そこに血が通った人間が自分を売り物にして座っている。

そして、それをサポートするおばちゃんがいる。

明らかに異質すぎる空間だし、何よりあんな場所に世の女性が行ったら色んな意味で衝撃を受けると思う。

なんだろう、物じゃなくて人が売られているという状況に、同じ女性ならきっと衝撃を受けるんじゃないかなってすごく思う。

 

男性って女性を消費物として見る傾向がままあると思う。

例えば可愛い子とセックスしたい〜とか、なんだよあのブスとか、彼女欲しい〜とか。

中身に焦点を当てないで結構外面がいい人を選んで遊んでポイしていく。

はたまたステータスとしての彼女が欲しいとかもあるかもしれない。

 

もちろん女性から見たときに男性をそういう目で見ることもあるだろうけど、

でも少なくとも売り物に現実としてなっている現場を生で同じ女性が見たらちょっとなかなかな衝撃を受けると思う。

 

そういう意味では男子禁制だとか女性禁制だとか暗黙の了解で起こることがあるのもなんか頷ける気がした。

障らぬ神に祟りなしとはいうが本当に文字通りだなと思った。

 

あとこれは気のせいかもしれないし人によるのかもしれないけれど、飛田の女性というかある程度数を積んだ風俗の女性に共通していることが一個だけある。

働いていない時は違うのかもしれない、でも少なくとも働いているときの目がマットなビー玉みたいな目をしていた。

なんて形容したらいいか分からないけれど、ほんの少しだけあるはずのハイライトがないみたいな。

ちょっとした違いのはずなのに、どこか不思議な闇を感じる瞬間がある。

よく、風俗嬢で病んでない人なんていないって言うけど、本当にその通りで男の欲望を一身に受け止め続けていたら少なくともその時間はそうなってもおかしくないのかなと妙に納得した自分もいた。

これはもしかしたら気のせいかもしれない。

でも、肌感ですごく思う。

労働で死んだ人の目とまた別の違うハイライトの消え方をしている気がした。

 

とまあ、こんな感じの飛田や大阪レポートを書きました。

割とその場に思ったことをつらつらと書いただけなので読みにくいところは絶対あると思うんですが、ここまで読んでいただけたならすごく嬉しいです。

 

最後に今回の旅であったしょーもない嬉しかった話をして締めくくります。

 

4日目、友達と最後の晩餐を終えスーツケースを転がしながら歩いている途中友達から、

「そーいえば、○○って羽生結弦に似てるよな」

なんて言われたので、

「あー、それ多分一番よく言われる、なんか女子中学生から年配の方まで幅広く言われるわ」

なんて事実ではあるけど調子乗った回答をしたものだから

羽生結弦ならここで4回転飛んでみろ」

とか無茶振りを信号待ちのときに公衆の面前で言われたんですね。

 

それなんで、酒飲んでた勢いもあって転がしてたスーツケースを置いてその場で1回転して

「馬鹿野郎、俺は羽生結弦に似てるかも試練が羽生結弦じゃないんやぞ、シングルアクセルが限界じゃ」

とか言ったり、それも友達から

「いーや、結弦なら4回転できる!!やろう!!」

「ばか!!体が捩じ切れるわ!!」

とかやりとりしてたら

目の前にいたカップルがめっちゃ爆笑してました。

 

その後も

イナバウアーここでやってよー!背を曲げるやつ!!」

とかめちゃくちゃなこと言い始めたので

イナバウアーって上の反るやつのことじゃなくて、下半身のことなの!!

俺下半身硬いの!!普通に足吹っ飛ぶから!!!」

「じゃあ、イナバウアーゲームしようぜー」

 

とかもう収拾つかないやりとりを信号待ちにしていたら、どうやら全く知らない人から

大ウケだったらしくボケてきてない方の友達曰くえらい爆笑されていたらしいです、はい。

三宮のど真ん中でしょーもないことおっ始めて、ちょっとでも自分のことで笑ってくれる人がいるのはめちゃくちゃ幸せなことだなあと思った1日の最後でした。

 

長くなってごめんなさい。

とにかく、今回の大阪旅行想像以上に実り多き旅でした。

また、適当に気が向いたらブログ更新します。

 

それでは。